給付面からの視点〜介護サービス内容についての問題点と見解〜

●介護保険制度の受け皿となる「施設と人材」の確保が重要
 今回は、給付面から見た介護サービス、特に特別養護老人ホーム、ホームヘルパーといった施設・人材に面から捉えてみましょう。
 例えば、愛知県豊田市の例をとってみると、施設サービス量の見込みと施設整備必要数は、現状と今後の推移とも確保できているレベルにあると思います。また、また、介護サービスをたずさわるホームヘルパーの確保数も十分であると言えるでしょう。これは、新ゴールドプラン計画を始めとした福祉政策を従来からしっかりと行ってきた結果であるでしょう。
 しかし、東京都では、介護が必要になった老人が特別養護老人ホームに入ろうとしても、3年以上待つ必要があると言われており、介護士やヘルパーも不足している現状にあると思います。その他、各市町の状況を現在調査中ではありますが、まだまだ十分でない所もあると思います。全国的に見れば新ゴールドプランでは、ホームヘルパーは平成11年度末で約18万人と言われていますが、まだ不足していると言わざるを得ません。できるだけ早期に30万人体制にし、将来的には50万人体制が必要だと思います。

●在宅サービスを中心とした基盤づくりも重要
 今回の介護保険では、提供するサービス内容が保険料に大きく影響することは周知の事実でしょう。そのため、療養型病床群などの一番コストのかかる介護施設を中心とした市町の場合、保険料は非常に高いものとなります。しかし、施設や病院に入っている高齢者の方々は、家に帰りたいと考えている方が多い傾向にあると思います。そうした場合、高い保険料を払っても、利用者は望まないサービスしか受けれない状況も発生してしまいます。値段が高いのに利用満足度は低いと言う状態では、サービスを継続していくのは、困難な場合も出てくるでしょう。
 そのために大切なことは、やはり在宅介護サービスの充実も重要であると思います。こうした各種サービスを効果的かつ効率的に提供していく基盤整備が急務であると思います。要介護者自身が、自ら望む住む慣れた地域で安心して生活することが可能な基盤整備が、介護保険制度が有効に機能にするための道であり、結果的に介護を社会全体で引き受けていくと言う「介護の社会化」が実現できることと私たちは、考えています。

(10月中旬記)