小泉内閣の政策の遅れも経済悪化の要因

アイドリングが長すぎる小泉改革
 6月に首相が掲げた「骨太の方針」について、その実施項目と時期を示す「改革工程表」は当初予定より1ヵ月も遅れ、ようやく先月下旬にまとまりました。この間、深刻な経済状況と煮え切らない各省の姿勢に危機感を強めた首相は、工程表づくりに先行して早急に実施すべき事項を「改革先行プログラム」として骨格のとりまとめに動き、先月半ば、その骨格に基づき具体策の検討を指示しました。しかし、その「改革先行プログラム」でさえ、最終の具体策はその財源となる今年度補正予算の枠組みと合わせ、10月中旬以降となりそうです。小泉政権が誕生してから6ヶ月が経過しましたが、依然として改革は動きそうにもなく、国民や経済界のいら立ちも目立ち始めています。

スピーディかつ機動的な対応を求める
 米国同時多発テロ事件の余波もあり、経済・金融、雇用・失業問題が深刻化しており、一刻も早く国会を召集すべきと求めましたが、先月衆参でわずか3〜4時間の予算委員会が開催されただけです。小泉首相は、相変わらず精神論を語るに過ぎず、具体策についてはほとんど審議できませんでした。これまでの小泉首相を見ていて、私は、首相が強いリーダーシップを発揮し、総花的な取組ではなく、最優先課題を明確にし、精力を傾注していかなければこれからも何も物事が先に進まないと思います。現下の状況を鑑み、大幅な財政出動をすべきとの声も強まっていますが、私は反対です。日銀の金融緩和策や公共事業の追加も大幅な財政赤字で手詰まり感がある中で、規制改革をもっとスピードアップすべきと考えます。民間企業の参入による雇用創出と高コスト構造の是正にもつながり、即効性も期待できるからです。

(9月中旬記)