小泉改革は本物か?

 小泉内閣の支持率は、発足以降、80%を超える驚異的な状況で推移しています。参院選挙までどうやらこの人気は続きそうな様相ですが、一方で危うさが潜んでいることも皆さんに申し上げたいと思います。人気の秘密は、小泉首相が「構造改革」や「自民党の改革」といったスローガンを掲げることで、政治の現状に対する閉塞感を見事に吸収し、体現していることが大きな要因となっているのだと思います。小泉首相が掲げる改革は、民主党が従来から掲げてきた基本政策とその方向性には大きな相違はありませんが、小泉改革が具体的な成果を上げられるかは、先行き不透明です。それは、参院選挙まで具体的な政策に着手する姿勢を見せないからです。国会においても改革の具体的な中味を問い質すと「見直しを始める」、「検討する」など党内や支持基盤で軋轢を生みそうな課題については、慎重な姿勢を崩しません。
 経済・社会の構造改革を行うためには、固定化した省庁や事業別の予算配分を大きく見直したり、関連するさまざまな法案を立法し、衆参両院で議決しなければなりません。参院選挙後は、今以上に与党議員の本音が露呈し、党内基盤が脆弱な小泉内閣の改革は、強力な抵抗に直面することが予想され、小泉改革も絵に描いた餅に終わる可能性が大です。
 構造改革実現のためには、政権交代こそが必要であることをご理解いただきたいと思います。

(6月中旬記)